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2009.06.20

石和から韮崎・・・(甲州街道)

本日の万歩計37,874(24.59Km)

もう、梅雨が始まっておりハッキリしない日が続いている。幸いにも今日は晴れ空に恵まれ、午前9時11分に石和温泉駅に着き、早速歩き始めた。石和温泉は1961年果樹園で突如温泉が湧き出し、東京からも近く急速に発展した温泉である。駅前にはショッピングセンターもあり、なかなか賑やかさだ。
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駅から国道に向う途中に、古くは笛吹川であった流れを整備し直した第二平等川があり、河童の石像や笛吹権三郎の像がある。そして、国道に出て右折して、こちらは本当の平等川を渡るが、葦が一面に茂る川となっている。そう言えば、葦簀(よしず)なども最近は目にすることは無くなった。
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街道歩きとしては楽しいとは言い難い国道歩きが続くが、たまには旧家らしい立派な門を持つ屋敷も現れる。そして松原の交差点を過ぎ「南の風 風力3」の目立つ看板のホテルが見えてくると、酒折駅も近い。
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次の交差点の「山崎三叉路交差点」は新宿3丁目で分かれた青梅街道との合流点で、南無妙法蓮華経の大きな供養塔が立っている。この場所は大きな刑場跡でもあり、供養塔は日蓮宗の信者だった法悦が建てたと伝えられる。江戸時代の歌舞伎役者の市川海老蔵は、甲州武士の子孫と言われるが、甲州での興行へは甲州道中を使っていた。しかし、川渡しで法外な金を取られてからはこの青梅街道で甲州へ入ったと伝えられる。
さらに少し進むと、「日本武尊」と書かれた大きな古い石碑がある。これはこの先にある日本武尊を祀った酒折宮への道標とのこと。
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道路の左側には「山梨学院大学」見えてくる。綺麗なキャンパスに釣られて、少し内を歩かせて貰った。箱根駅伝の活躍でも有名で、幼稚園から大学院までの総合的な教育機関として地域の発展にも寄与しているように見える。
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甲府に向って、道は続く。中央線の向こうには「甲斐善光寺」が見える。永禄元年(1558年)、甲斐国国主武田信玄によって創建され、川中島の戦いで戦火が信濃善光寺におよんだときに、信玄は本尊をここに移した。本尊は、さらに織田信長の手で岐阜へ、豊臣秀吉により京の都へ、更に徳川家康の手で尾張へ移されるなど転々としたが、1598年(慶長3年)秀吉の死の前日に信濃へ返されたとのこと。
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身延線のガードをくぐると直ぐに枡形になっていて、左折して40mほどで右折する。右側に重厚な立派な家が現れた。まだ、住居として使用されているようだが、写真では十分に重厚さを示せない。
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天正10年(1582)創業の印傳屋の垢抜けした店舗と印傳博物館があった。印伝とは、インド羊や鹿の皮をなめしたものをいい、細いシボがたくさん有り、染色した皮に漆で模様を描いたものとのこと。なお、家長は代々上原勇七を名乗り、手法は門外不出として口伝で伝承されたという。
NTT甲府支店西の交差点で左折して、最初に交差する通りは銀座通りの名前で、既に七夕を考えたと思われる飾りつけがなされていた、
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問屋街入口で最後の枡形を過ぎると、大きな通りに出て左折する。商工会議所の立派なビルが見えてきて、甲府駅に続くメイン通りの「平和通り」を歩道橋で渡る。甲府駅前には「武田信玄」の銅像もあるが、駅までは1Kmほどあるので、そのまま次に進む。
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大きなビルが林立する市街地であるにもかかわらず、立派な土蔵が残っている。そして、荒川を渡る。この荒川は奥秩父の金峰山に源を発し、有名な昇仙峡を下り、笛吹川へ合流し更に釜無川と合流し富士川となって駿河湾へ注ぐ。江戸に非常事態が起こったとき、家康が駿河に逃れる想定脱出路でもあった。
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続いて貢川(くががわ)という小さな川を渡る。架かっている橋は「貢橋(くがはし)」で昭和6年竣工で時を感じさせた。少し先には、天然記念物の「サイカチ」の木が2本立っていた。「サイカチ」は川に生える木であるので、かつて貢川の流れが、この辺りまでおよんでいたことを窺わせる。川原でサイカチはよく見かけるが、確かにこれだけ太いのは始めてである。
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前田橋南交差点を過ぎると、右側に「クリスタルミュージアム」。興味はあったが、お昼の時間となり、お腹も空いてきてスキップして次に進むことにした。
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直ぐ先には、芸術の森公園があり、県立美術館にはミレーの「種をまく人」、「落穂拾い」などがあることで有名である。「落穂拾い」はパリのオルセー美術館、「種をまく人」はボストン美術館にあるのが有名だが、ミレーは同じ主題の絵を何度か書き直しているので、その内の1つがここにもあるのである。そして、中央高速をくぐって、ようやく今日の昼食予定の「うな竹」に行き着き、浜松から移ってきた主人の作る「うな重」で空腹を満たして、しばし休息した。
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時間は1時で日差しは強く暑い中を出発する。「竜王駅前」の交差点を過ぎると、しばらくして国道と分かれて、街道は右に入って行く。60mほど進むと、右側に大きな丸い石が祀られている。竜王新町下宿道祖神で、神体の直径は45Cmとのこと。丸い道祖神は、珍しいが山梨県に入ってからたまに見かけるようになった。
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時々、立派な白壁の家が見受けられるのは街道らしい雰囲気を醸し出している。中央線の踏切を渡ってから、道は上り坂になり途中には「諏訪神社」がある。
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進んで行くと、右手に「HAL研究所」があり、上り坂の頂上の左側に「山梨県営発電総合制御所」。県内の18の発電所の集中監視制御をしているとのこと。子供用の見学展示室があり、その前には琴川第一発電所で実際に使用していた水車が展示されていて、大月の駒橋発電所を思い出した。坂道を上ってきた暑さを冷やすべく案内の女性が1人いる展示室で少し休憩させて貰った。
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下り坂になって、少しは楽になって進んで行くと、下今井で寺町と呼ばれている地域となり、なまこ壁を配した家が続いていた。街道らしい感じである。そして、植木の手入れがよく、石畳の参道が美しい自性院がある。
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静かな住宅街で、本当に立派な家も現れる。
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下今井の複雑な交差点を抜けて塩崎駅方向に進むと、道路右の土手には子供のレリーフがあり、少し進むと大きな石が見えてくる。「泣石」である。説明板には以下のように書かれていた。
下今井字鳴石のJR中央線と県道との間にあり、現在地より約100m南東にあった。高さ約3.8m、幅約2.7m、奥行き約3.7mで中央部から水が流れ出ていたが、鉄道の開通により水脈が断たれてしまった。天正10年(1582)3月2日、高遠城が落城すると武田勝頼一行は完成したばかりの新府韮崎城に自ら火を放ち、岩殿城に向けて落ちのびて行った。その途中、勝頼夫人はこの地で燃える新府韮崎城を振り返り涙を流したという言い伝えがある。
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「泣石」を過ぎると直ぐに塩崎駅入口で大きな「三界萬霊塔」がある。そして、殊更に立派な家。なまこ壁が延々と続く。一体、どのような方が住んでいるのであろうか。維持していくのも大変であろうと思うのだが。

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ずんぐりした形の鳥居が現れた。舟形神社の鳥居である。説明板によれば、室町期の建造とのこと。現在の若者なら確実に頭をぶつける高さである。
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塩川沿いの道に出て進んで行き「塩川橋」を渡ると、線路ぎわの道を延々と進む。
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下宿(しもじゅく)の交差点には、「鰍沢横丁(かじかざわよこちょう)」の石碑がある。江戸時代には富士川舟運の拠点であった鰍沢河岸が設置され栄えるが、近代には鉄道や道路など交通機関の発達に伴い商業圏の拠点としての役割は低下し、近年は過疎化が進行しているとのこと。
また、この交差点からは、電信柱を廃止して、美しい街並みになっている。
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進むと、「韮崎宿本陣の跡」の石碑のみが残っていた。そして、本町の交差点で「韮崎駅」方面に進み、ガードをくぐて駅の正面に着いた。駅構内の売店で「アイスコーヒー」を飲んで一息つき、15:40分の帰りの電車に乗ることにした。
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駅のホームからは、韮崎名物の「観音像」、反対方向には「八ケ岳」がかすんで見えていた。梅雨の季節だが今日は快晴に恵まれ、暑さがこたえる1日であった。今日の晴天を見越して、行きも帰りも大勢の登山客が電車の座席の大半を占めていた。
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