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2010.11.09

トルコとエジプトの旅(4日目:11/1)・・・(旅行)

四日目になりました。今日は、エフェスの遺跡を見学するのが主で、途中 トルコ石と革製品の店により、パムッカレまで450Kmほどの旅です。
やはり、モーニングコールの前に目が覚めます。出発は7時30分ですが、朝食を終え、部屋に戻ると、窓からバスが駐車していて、その向こうにはエーゲ海が広がっています。今日も快晴です。
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昨夜撮れなかったホテル正面です。Grand Temizelのロゴが輝いています。
出発してしばらくは、海を見ながら走ります。
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1時間ほどで、トルコ石の店に寄ります。店員は皆な日本語が堪能で、チャイまで出してくれますが、女性陣はともかく29人中6人の男性陣は、全く興味なしです。何人かの女性が水酸化銅アルミニウム燐酸塩である鉱物を手に入れるために高額な支払いをしていました。家内も手ごろなものと、1つ買ってしまいました。
なお、トルコ石は、今の国名で言うならイランであるペルシャで多く産出され、トルコ経由でヨーロッパに広まったためトルコ石と呼ばれるようになったとのこと。また、古き時代に遊牧生活を行っていた人達に根ざすトルコでは、空が青く見える天気の日は、移動生活を行うにも楽であり、スルタンに至るまで殊更に青を愛する気持ちを持っていたとのことです。
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トルコ石のお店で30分ほど費やし、2時間ほど走ってトイレ休憩です。
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その後30分ほど走ると、セルチュク(Selçuk)の町に近づき、山の上にビザンツ時代の城塞が見えてきます。
そして、左手側に豊穣の女神アルテミスの遺跡の柱が1本だけ見えてきます。
古代の7不思議に数えられ、紀元前7世紀頃から120年かけて建てられたもので、直径1.2m、高さ19mの円柱が127本もあった壮大な神殿だったのですが、ローマ皇帝がキリスト教を受入れて以降、エフェスの住民もキリスト教に改宗する人が多く、アルテミス神は魅力を失い、神殿は破壊され、大理石の柱などは、教会建設に利用されたといいます。
なお、世界7不思議の不思議の意味は、不可解なものとのニュアンスはなく、必見すべきものといった意味だとのことです。
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アルテミス神殿跡の柱が見える通りから、右の方を見ると穴の開いたドームが重なったような建造物がありました。古く、崩壊しつつあるハマムの建物だとのことでした。
この通りは、歩道にライオンを模した柱も立っていて、遺跡の町らしい工夫をしています。
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お昼時になり、レストランでチョップシシの昼食です。チョップシシとは、羊の肉をあたかも焼き鳥のように串に刺して焼いたものです。飲み物は、石榴(ざくろ)ジュースを注文してみました。
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10分余しで、エフェスの遺跡に着きました。トルコ最大の遺跡で、紀元前12世紀に建設された都市国家です。最盛期はローマ時代で、小アジア属州の首都でした。
下の左の写真は、ヴァリウスの浴場です。
円柱の間を歩きながら、シンプルな構造のイオニア式、左右対称な渦巻きのドリア式、複雑な構造のコリント式などの説明を聞きながら歩いて行きます。
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1,400人収容のオデオン(音楽堂)です。右の写真は、音楽堂の上から見た市公会堂跡です。
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石柱と壁の間の石畳の道を進むと、右側に「メミウスの碑」が建っています。ローマの独裁官であった祖父のスッラを称える言葉が彫ってあるとののことです。
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道の左側に、いわくありげな石柱がありました。ヘラクレスの門のアーチ部分とのこと。石柱の右側には蛇が描かれていて、救急車のシンボルマークで、ギリシア神話の医神のアスクレピオス(Asklepios)の象徴とのことです。
道の突き当りには「NIKEの神」のレリーフがあります。写真の人気スポットだそうです。
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ヘラクレスの門と、それに続くクレテス通りです。住民の家が立ち並んでいました。
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ガイドのケレムさんが、町の有力者の像が良く建てられていて、台座に言葉が刻んである。私は、ギリシャ語はよく分からないが「角のパン屋のイスメトは、奥さんが余りにもうるさいので自殺した。うそです」と言って笑わせる。
右の写真は、トラヤヌスの泉です。
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ハドリアヌス神殿です。前のアーチの中央には幸運を司る女神ティケが彫られていて、後ろの門の中央上にはメデューサが彫られています。
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古代の公衆トイレがありました。前には木も植えられ人が集まる場所であったようです。座ってみましたが、直ぐに50クルシュとケレムさんの声がかかりました。確かに、トルコでは有料トイレの料金は大体が50クルシュですね。でも、下の水の流れる溝まではずいぶん深く、現在のトイレより快適そうです。
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ローマ帝国時代アジア州執政官だったケルススの息子が父の墳墓の上に築いたケルスス図書館です。現在残っているのは、列柱と正面部分だけですが、ローマ帝国のアジア州では、アレクサンドリア、ペルガモンにつぐ蔵書1万2000冊の大図書館でした。
正面の彫像は、知恵、運命、学問、美徳の寓意像のレプリカです。(本物はウィーンの博物館にある)
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ケルスス図書館の右にある門を潜って、直ぐ右に金網で覆われた小部屋の中に、豊穣の神のアルテミスの像がありました。胸には、豊穣を表す沢山の乳房が付いています。金網の目が粗いので、写真撮影が可能でした。美術史の本でしか見たことがない像が直接見られて感激でした。でも、アルテミス像は、エフェス考古学博物館にあるとの記述を見た記憶があるので、レプリカかも知れません。
そして、24,000人収容の大劇場です。今は3段に分かれた座席が残っていますが、当時はもう一段あり、全体で4段あったとのことです。
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大劇場は、近くではとても全体が写せないので、遠くからも撮影しました。
最後に、トロイが世界遺産でエフェスが世界遺産に指定されないことに憤りを感じているガイドのケレムさんが、日本に帰ったらエフェスを宣伝してくださいと言っていました。確かに、エフェスは世界遺産に指定されて当然に思います。
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エフェスの遺跡を見て、バスで30分ほどのところにある、革製品の店に連れて行かれました。革製品と言っても、革のジャケットやコートを売る店です。
チャイを飲みながら、ファッションショーを見ますが、一当たり済んだところで、客が3人引っ張られて奥に入って行きます。舞台裏で革の上着を着せられてモデルと一緒に舞台に出てのファッションショーです。犠牲になったのは、若い女性二人と、78歳の男性です。
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ショーが終わって、店の奥に通され、沢山の陳列品を見せられ購入を勧められると言う訳です。店員は、皆流暢な日本語を話し、言葉巧みに勧めます。
先に、ファションショウーのモデルに選ばれた、78歳の男性は、ワインカラーの革のジャケットを買うはめになり、他にも何人かの女性客が購入していました。家内も勧誘には抗し難くでした。
1時間ほどで、またバスに乗りパムッカレのホテルThermal Colossaeに向かいます。
3時間走って、夜の7時にホテルに着きました。
皆疲れて、添乗員がホテルから皆の鍵を受け取るまでロビーのソファーでぐったりです。
それでも、鍵を受け取り部屋にスーツケースを入れたら、食事です。定員が860人の大きなホテルで、レストランも大勢の人が食事をしていて、賑やかです。
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大半の人は、食事を済ませたら、お風呂に入って直ぐにベットに入ったと思われますが、中には温泉プールでひと泳ぎする元気な人もおり、また9時半からバーで始まるベリーダンスを見に行く人もいました。私もご多聞に漏れずです。
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面白いのは、男性客4名と女性客4名を引っ張り出し、4人一緒に踊った後は、1対1でも踊ります。これには客席は爆笑でした。
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turkey_129.jpgしかし、女性客の中で一人だけ踊り子よりも上手いのではと思われる人がいました。
この秘密は、後でエジプトのナイル川ディナークルーズで明らかになるのでした。


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