2011.11.01
安曇野の旅(2日目)・・・(仲間)
2日目の朝が明け、朝風呂、朝食を済ませ、友人の別荘に向かいました。
全部で700坪の広さがあり、建物は建ったが周りの整備はこれからで、奥様は3年ぐらい掛けてイングリッシュガーデンを作りたいとおしゃっていました。
写真正面には、信濃富士と呼ばれる有明山(2268.3m)が見えます。常念岳と共に安曇野のシンボルです。
良い天気です。2日目は、遊歩道として整備されている旧篠ノ井線の廃線敷を歩くことにしました。車で明科(あかしな)駅まで行き、駐車場に車を留めタクシーで旧第二白坂トンネルの廃線敷駐車場に向かいました。11:15のスタートです。遊歩道の片側には、架線に用いたコンクリートの電柱が残っています。
所々、駅のプラホームの駅名表示板を模した案内板が建てられています。
道は、緩やかに下って行きますが、蒸気機関車でよく上ったものだと思えるくらいの勾配でした。なお、蒸気機関車は昭和45年(1970)まで使用されていましたが、土砂崩れも多く、難所であったとのことです。
漆久保(うるしくぼ)トンネルが見えてくると、右側にトンネルの上に続く細い道があり、上って行くと、木曽の御嶽山の表参道を開いた普覚像(烏帽子を被っている)と、裏参道を開いた覚明像がありました。ここのトンネルの上を通る道は、大昔の善光寺道で、通る旅人の安全を願って石像を祀ったものと考えられています。
漆久保トンネルは、明治30年(1897)に開通した全長53mの総煉瓦造りのトンネルで、百年前の鉄道トンネルとして保存状態もよく文化価値も高いとのことです。レンガは現在の明科高校付近で焼かれ、トロッコ線を設けて運搬しました。明治期の人々の活力が頭に浮かびます。
「けやきの森公園」がありました。出発地点から2.4Kmのところです。例年なら、見事な紅葉が見られるそうですが、今年は9月の異常に高い気温で葉っぱが傷み、紅葉にならず茶色に変色して落下してしまったとのことで残念です。少し先の左の高台に東平の休憩所があります。無人ですが、お茶を入れられる用意がなされていました。また、ここからは、常念岳が大きく望むことができます。
近くの山を見ると、色づき始めています。もう2週間ほどで見頃を迎えるのでしょうか。
明科駅まで1.5Kmのところに、三五山(さごやま)トンネルがありました。明治30年代に造られた全長125mのトンネルで、篠ノ井線が電化されるのに先立ち、水滴が電線に付着するのを防ぐため、吹付けの補修をしています。歩行者用に電灯が付けられていました。
トンネルを抜けると、展望が開け右側にはアルプスが頭を覗かせていて、遠くには白い冠雪の白馬まで見ることができました。
廃線敷の遊歩道は、湖神明社で終わります。この神社は、平安時代末から鎌倉時代にかけて、川手地方が伊勢神宮の御厨(みくりや:庄園)になったころに創建されたものと思われるとのことです。
時刻はちょうど13時です。後は、舗装道路を歩いて明科駅に向かうだけです。
車で、別荘に戻ると奥様がバーベキューの準備を整えておいて下さいました。
建屋の前の濡れ縁での賑やかなおしゃべりとともに食べるバーベキューです。本当に楽しく過ごせました。
3年前に植えたという木がすでに大きく育ち、木陰をつくるようになっています。
数年後には、素晴らしい庭もできていることでしょう。
16時40分になりました。お土産まで頂いて、東京に帰る友人の車に便乗させてもらい、帰路につきました。
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