2011.08.02
ブログの作成にはMovabletypeを用いているが、ブログ作成ツールとして米国などでは、Word Pressが圧倒的に大きなシェアを占めている。
直ちにWord Pressに移行しようとは思っていないが、インストールして様子を見てみることにした。
Word Pressは、phpで書かれており、MySQL上のデーターベースを用いて、ダイナミックにページを送出するようになっている。すなわち、phpとMySQLが必須なのである。かつ、日本語使用では文字コードはutf-8を使うことを前提で作られている。EUCで動かそうなどとは、考えない方が良さそうだ。
1. インストール
(1) Word Pressの日本語のページより、最新版のwordpress-3.2.1-ja.zipをダウンロドして解凍し、フォールダーごとWeb発信ディレクトリーに入れる。
(2) フォルダー名をwordpressとすると、下記のようにwordpressフォルダー内のwp-config-sample.phpをwp-config.phpに名前を変え、内容を修正する。
# cd wordpress
# cp wp-config-sample.php wp-config.php
# vi wp-config.php
define('DB_NAME', 'wpdb'); ← DB名を入れる。
define('DB_USER', 'wpuser'); ← DBのユーザー名を入れる。
define('DB_PASSWORD', '******'); ← DBアクセスのパスワードを入れる。
define('DB_HOST', 'localhost');
define('DB_CHARSET', 'utf8');
2. データーベースの作成
MovabletypeではEUCコードで運用しているため、MySQLの文字コードは下記のようにujis(EUC)になっている。
mysql> SHOW VARIABLES LIKE 'character_set_%';
+----------------------------------+--------+
| Variable_name | Value |
+----------------------------------+--------+
| character_set_client | ujis |
| character_set_connection | ujis |
| character_set_database | ujis |
| character_set_filesystem | binary |
| character_set_results | ujis |
| character_set_server | ujis |
| character_set_system | utf8 |
+----------------------------------+--------+
しかし、Word Pressでは、utf8とする必要があるので、下記のように文字コードを指定して、データーベーを作成する。
# mysql -u root -p
Enter password: パスワード
mysql> create database wpdb CHARACTER SET utf8;;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> grant all privileges on wpdb.* to wpuser@localhost identified by 'パスワード';
Query OK, 0 rows affected (0.13 sec)
mysql> flush privileges;
mysql> exit;
Bye
これで、念のために文字コードを表示してみる。
$ mysql -u root -p
Enter password:
mysql> use wpdb;
Database changed
mysql> SHOW VARIABLES LIKE 'character_set_%';
+----------------------------+--------+
| Variable_name | Value |
+----------------------------+--------+
| character_set_client | ujis |
| character_set_connection | ujis |
| character_set_database | utf8 | ← ここがutf8になっていればOK
| character_set_filesystem | binary |
| character_set_results | ujis |
| character_set_server | ujis |
| character_set_system | utf8 |
+----------------------------+--------+
7 rows in set (0.00 sec)
3. PHPに対する処置
MySQLのデーターベースの文字コードをutf8にして、Word Pressを起動すると問題なく動作するかに見えたが、記事を投稿しても記事内容が保存されない事象が発生した。
PHPもutf8で処理できるようにする必要がある。そこで、wordpressフォールダー内に.htaccessを作り下記の内容を入れたら、問題なく動作するようになった。やれやれ。
# vi .htaccess
DirectoryIndex index.html index.cgi index.php index.shtml
php_flag mbstring.encoding_translation off
php_value default_charset "UTF-8"
2011.03.02
以前に250GBのHDD2台を用いてgmirrorの構成をとろうとした時、最初にFreeBSDをインストールしたHDDより、ミラーの構成を組もうとする2台目のHDDの方が、数セクター小さく、ミラーに組み込もうとしたときに拒絶された。そこで、再度容量の小さい方のHDDにインストールし直す羽目に陥ってしまった。
しかし、今日FreeBSDのMLで、詳しい人からスライス単位でもgmirrorが構成できることを教えてもらい、VMwareを用いて実験したので、以下にその方法を記述しておくことにした。
要点は、HDD2台でミラーを組むとき、最初にFreeBSDをインストールするHDDのfdiskによるパーティションを2台目のHDDのボリューム全体容量より、少し小さく設定しておくことが肝要である。
なお、HDDの容量を正確につかむには、diskinfoコマンドを使用する。
# diskinfo -v ad4 ・・・・ad4を調べる場合
1. 準備とFreeBSDインストール
VMwareでad0(20GB)とad2(15GB)の2つの仮想HDDを確保し(ad0 > ad2に注意)、fdiskでad0に12GBの領域(パーティション)を確保してFreeBSD 8.1のCDを 用いてad0にインストールを行った。
2. Livefs CDを用いてgmirrorを設定
(#Fixitのブロンプトを出すまでは、FreeBSDでRAID1(mirror)の設定を参照)
以下のように設定する。gm0s1、ad0s1とスライスで指定するのが、ボリューム全体のミラーと異なる。
なお、Livefs CDを用いない方法でも試みたがうまくgmirrorを構成できなかった。
Fixit# chroot /dist
Fixit# kldload geom_mirror ← gmirrorのload
Fixit# exit
Fixit# gmirror label -b round-robin gm0s1 ad0s1 ← round-robinでスライスレベルでmirrorを構成
Statusを表示してみると、下記のように表示され、スライスレベルでmirror機能が出来ている。
Fixit# gmirror status
Name Status Components
mirror/gm0s1 COMPLETE ad0s1
3. /etc/rc.conf、/etc/fstab、/boot/loader.confの修正
(1) /etc/rc.confにswapoff=”YES”の1行を追加
(2) /etc/fstabをviで開き、ad0 → mirror/gm0に変更
例)/dev/ad0s1a → /dev/mirror/gm0s1a
/dev/ad0s1d → /dev/mirror/gmos1d
vi でfstabを開いて
:%s/ad0/mirror\/gmo/ として一括して変更して保存するのが便利である。
(3) /boot/loaderconfにgeom_mirror_load=”YES” の1行を追加する。
そして、shutdownして、HDDから普通に起動。
4. 起動
起動したらsysinstallで configure → fdiskでad2を選び、ボリューム全体(少なくともad0s1で確保したより大きく)をfreebsdパーティションとして確保する。今回の実験ではad2にはボリューム全体の15GBを割り付けた。確保したら、”w”キーを押してスライス情報を書き込む。
5. ad2s1の追加
# gmirror insert gm0s1 ad2s1
これで、同期化が始まる、statusを見ると、
# gmirror status
Name Status Components
mirror/gm0s1 DEGRADED ad0s1
ad2s1(2%)
しばらくして、gmirrorの同期が完了する。
swapinfoコマンドでswap領域を見ると、これも無事確保されている。
# swapinfo
Device 1K-blocks Used Avail Capacity
/dev/mirror/gm0s1b 490304 0 490304 0%
完了の後、ad0を取り除いてad2だけでも無事起動することを確認した。
2011.02.20
さる事務所で、PCが古くなったので新しいのに置き換えるのを手伝い、いままで使っていた古いPCを液晶ディスプレイも含めて一式頂いてきたので、ubuntuとWindows XPのデュアルブートにして色々と遊んでいる。
ところが、XPでは問題なく動くBuffaloのUSB無線LANアダプターのWli-uc-gnpがubuntuでは認識すらしない。ネットで色々調べてmediatekのダウンロードのページからドライバーソースを取ってきて、修正してmakeしインストールするが、全く動く気配がなかった。
諦めていたが、Manuelのだらだらブログに書かれていた方法を試すと、リブートする必要もなく動いた。ドライバーのコンパイルなどは一切必要ない方法で、簡単であり、下記に書き留めて置く。
なお、ubuntuではデフォルトでは、suでSuper Userになれないが、不便なので私のところでは、$ sudo passwd rootとしてrootのパスワードを設定して、suができるようにしている。
まず、/etc/udev/rules.d内にある70-persistent-net.rulesにwli-uc-gnpの記述を追加する(下記枠内の赤字部分)。
# cd /etc/udev/rules.d
# vi 70-persistent-net.rules
----------------------------------------------------------------
# This file maintains persistent names for network interfaces.
# See udev(7) for syntax.
#
# Entries are automatically added by the 75-persistent-net-generator.rules
# file; however you are also free to add your own entries.
# PCI device 0x8086:0x1019 (e1000)
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*", ATTR{address}=="00:0f:ea:b4:28:a
8", ATTR{dev_id}=="0x0", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*", NAME="eth0"
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="0411", ATTR{idProduct}=="019e", RUN+="/sbin/modprobe -qba rt2870sta"
次に/etc/modprobe.d内にnetwork_drivers.confのファイルを作り下記の赤字を書いておく。
# cd /etc/modprobe.d
# vi network_drivers.conf
-----------------------------------------------------------------------
install rt2870sta /sbin/modprobe --ignore-install rt2870sta $CMDLINE_OPTS; /bin/echo "0411 019e" > /sys/bus/usb/drivers/rt2870/new_id
さんざん悩んで、ubuntuで挿すだけで動くというPlanexのGW-USMicroNを買って使っていたが、Windows XPでは不安定で、XPではwli-uc-gnpと差し替えるという手間がかかる状況であった。
これで、ubuntuでもwli-uc-gnpが使えるようになり、スッキリした。それにしても、長々とDriverのコンパイルを行ったりしたのは、なんだったのだろう。
2011.01.19
FreeBSDでも使い慣れたThunderbirdを使うため、packageでthunderbird-3.0.5_1、thunderbird-i18n-3.0.5_1を入れた。
ところが、何処をどういじっても日本語にならない。そこで下記のことを行った。
(1) Windowsで使っているThunderbirdは、3.1.7であるが、下記のchromeフォルダーをコピーして、FreeBSDに適当なディレクトリーを作って入れる。
C:\Documents and Settings\usename\Application Data\Thunderbird\Profiles\d3hnamhc.default\extensions{xxxxxxxxx}\chrome
(2) Windowsから持ってきたchromeの中のファイルの全てをFreeBSDの下記のchromeディレクトリーにコピーする。
# cp xxxxx/chrome/* /usr/local/lib/thunderbird/chrome
(3) Thunderbirdを起動して「ツール」→「言語選択」で、日本語を選択する。
そして、Thunderbirdを再起動すれば、日本語の表示になる。

(4) Thunderbirdのアドレス帳(住所の表示順) で書いた処理を行って、住所の表示順を日本式にする。
(5) WindowsのThunderbirdでアドレス帳をエクスポートして、FreeBSDのThunderbirdでインポートする。
以上で、処置は終了であるが、Windowsのchromeの内容は、FreeBSD用のThunderbirdでも使えるのが素晴らしい。
2011.01.06
FreeBSDには、全然関係ない話である。
今までに主に使ったメーラーは、ALmail、Beckyときて、今はThunderbirdを使っている。
使い勝手は、悪くないし気に入っているのであるが、アドレス帳のカテゴリーツリーが、2段までである。これは、諦めがついているが、住所の表示順序が、番地が最初で、町、都道府県と日本での住所表記の逆であるのは、何とかならないかと思っていた。
ネットで探すと、japanese_style_address-0.1.1-tb.xpiという、Add On Softが見つかった。
しかし、現在私が使っているThunderbirdの3.1.7版では、適用出来ないと拒絶される。
そこで、下記のようにしてjapanese_style_address-0.1.1-tb.xpiを作り変えて、成功した。
1. xpiファイルの解凍
今まで、知らなかったのだが、xpiファイルは、圧縮ファイルでxxxx.xpiはxxxx.zipとファイル名を変えれば、普通に解凍できる。
解凍しすると、chromeというフォルダーと、chrome.manifest,、install.rdfの2つのファイルがあるので、この中でinstall.rdfをエディターで開くと、下記に示すようにem:targetApplicationのセクションにem:maxVersion=”3.1a1pre”の記述がみつかる。
これをem:maxVersion=”3.1.*”に修正する。
<em:targetApplication>
<RDF:Description em:id="{3550f703-e582-4d05-9a08-453d09bdfdc6}"
em:minVersion="3.0"
em:maxVersion="3.1a1pre" /> → em:maxVersion="3.1.*" />
</em:targetApplication>
2. xpiファイルの再構築
解凍して、修正したinstall.rdfとchrome.manifestならびにchromeのフォルダーの3つを選択して、Lhacaにドラッグして出来上がったzipファイルをjapanese_style_address-3.1-tb.xpiに名前を変更する。
3. xpiファイルの適用
Thunderbirdを立ち上げ、「ツール(T)」→「アドオン(A)」を選択して、開いた「アドオン」画面で「インストール」をクリックして、先に作ったxpiファイルを選択して、アドオンを適用する。
Thunderbirdを再起動すれば、見事に日本式の住所表記順に直っている。
ubuntuで使っているThunderbirdにも用いたが、問題なく適用出来た。

下記に修正済みのjapanese_style_address-3.1-tb.xpiを載せておく。
japanese_style_address-3.1-tb.xpi