2009.01.31
ubuntuのインストールは比較的簡単に終わることができたが、DellのInspiron Mini 9はHDDレスで、Flash Memoryを使ったSSDであるため、設定もしくは修整を行う方が好ましいことがある。以下に設定した内容を記す。
(1) Swapの停止
SSDのFlash Memoryは書き込み回数の寿命が10万回から50万回と言われており、不要な書き込みは行わないようにしたい。RAMは2GBに交換したので、Swapの必要性もない。
インストール時にSwap領域を確保しなければ良かったのだが、自動で割り振ったため、Swapを行うようになってしまっている。
そこで、/etc/fstabを編集してSwap領域のマウントの行頭に#を付けてコメントアウトする。
# /dev/sda5
#UUID=0da6389d-3ed9-4378-887d-fff480f52ba4 none swap sw 0 0
これで、rebootすれば、SWapはなされない。
(2) FirefoxのCacheもRAM diskを作って使用する。
まず、RAM diskをマウントするディレクトリーを作る。
# mkdir /media/ramdisk
そして、fstabに下記の行を追加するとRAM diskが確保される。size=64mは64MB確保することを示す。
/dev/shm /media/ramdisk tmpfs size=64m 0 0
そして
# sudo mount -a
とすると、RAM diskがマウントされるので、Firefoxを起動して、アドレス欄に「about:config」と入力。
動作保証対象外になります!と警告文が表示され[細心の注意を払って使用する]と書かれたボタンが現れるので、クリックして「新規作成」→「文字列」を選択し、それぞれ次のように設定する。
設定名:「browser.cache.disk.parent_directory」
値:「/media/ramdisk」
設定後はFireFoxを再起動して、完了する。
2009.01.12
最近、FreeBSDで書くことが無くなってきて、更新が滞っていた。
ところで、最近Net Noteと称する小型で安価なNote PCがASUS、HP、Dellなどから販売されたので、遊び道具にとDellのInspiron Mini 9を買ってしまった。4GBのSSDと512MBのRAMの一番安いモデルで39,480円であった。
やはり、メモリーとSSDは多くしたいと、Transcendの2GB(Transcend SODIMM DDR2 PC2-5300 2GB)とBUFFALOの32GBのSSDを買って交換した。
Mini 9はCDROMやDVDのドライブが付いていないので、USB接続の外付けのドライブを買ってきて、インストールすれば楽なのだが、インストールするためのみに外付けのCDROMドライブを買うのも能の無い話しなので、USBメモリーからインストールすることにした。以下はその手順である。
1. 準備
準備は普段使っているWindows XPが乗っているデスクトップPCを使った。
(1) ubuntuはubuntu Japanese Teamのページから日本語版の最新の8.10のiso imageをダウンロード。
(2) インストール用のUSBメモリー作成ツールとして、unetbootinをダウンロード
(3) unetbootinはインストールする必要もなく、ダウンロードしたものを、そのままダブルクリックで起動。

a. Distributionでubuntuで8.10Liveを選択。
b. DiskimageでISOを選び、isoimageの場所を選択。
c. 最下段のTypeでUSB Driveを選び、Drive名が目的の
USBメモリーであることを確認。
OKボタンを押すと、進行状況の表示画面になり、数分で終了する。
(4) USBメモリーのファイルに以下の修正が必要
a. USBメモリを開いて、「syslinux.cfg」という
ファイル名称を、「syslinux.backup」と変更。
b. isolinuxフォルダに移動し、この中の「isolinux.cfg」ファイル
の名称を、「syslinux.cfg」に変更。
c. 一番上のフォルダに移動して、「isolinux」フォルダの名称を
「syslinux」に変更。
2. インストール
インストールが終わっても、無線LANは修正が必要とのことであるので、有線のLANケーブルを接続しておく。そして、出来上がったUSBメモリーをMini 9に挿し、Power ONして”0″キーをチョンチョンと押し続けるとブートの選択画面が出るので、USBを選択してEnterキーを押すと、インストール画面になる。後はCDからのインストールと同じである。ubuntu以外にWindowsなどを入れる積りはないので、32GBのSSDを全部使用にしてインスートルを行った。
3. 修正作業
既知の問題として、無線LANとスピーカーから音が出ないことの修正を行う。
(1) 無線LAN
システム→システム管理→Synapticパッケージマネージャー と進んで
linux-backports-modules-intrepidをインストール。
なお、ubuntu Japanese Teamは問題を把握していたが、リリースのパッケージに修正版を入れられなかったようなので、次回リリースでは解決すると思われる。
(2) 音源ドライバー
/etc/modprobe.d内にあるalsa-baseを修正する。
「端末」を立ち上げ、
sudo gedit /etc/modprobe.d/alsa-base
設定ファイルが立ちあがるので、一行を追加
options snd-usb-usx2y index=-2
options snd-usb-caiaq index=-2
options snd-hda-intel model=dell ←ここに、この一行を追加!
# Ubuntu #62691, enable MPU for snd-cmipci
options snd-cmipci mpu_port=0x330 fm_port=0x388
保存して終了する。
Mini 9の有線LANケーブルを外して再起動。今度は無線LANが働くので、自分の無線LANのアクセスポイント名を選んでPassword Phraseを入れ接続する。
