2012.06.26
Ubuntu 12.04をUSBメモリーにインストールして遊んでいる。
アップデートマネージャーでアップデートしたら、ログインできなくなった。ログイン画面で、パスワードを入れてReturnキーを押すと、一瞬何かの文字列の行と Checking battery stateの行が表示され、またログイン画面に戻る。再度パスワードを入れててReturnキーを押しても同じ事の繰り返しである。
Ubuntuでログイン出来なくなるのはよくあることのようで、ネットで検索すると多くのページが引っかかる。しかし、Ubuntuの常として、どの記事も要領を得ない。中には、キーボードが英語版にセットされているのではないかと言う素っ頓狂なものまである。
キーボードの配列設定が違っていて、パスワードが違って入力されるなら、赤字で「パスワードが違っています」とメッセージが表示されるので、直ぐに気が付くはずである。
以下に記述する方法は、正しい方法とは言えないし、もっと適した方法があるとは思うが、とりあえずログインが可能になったものである。
(1) ログイン画面でCtrl+Alt+F1 キーを押して、端末画面にする。
(2) ログイン画面になるので、ID, Passwordを入力してログインし、ホームディレクトリーのファイルを全て
消去する。.Xauthorityのファイルを削除すれば良いとするページもあったが、これだけではダメであった。
$ Login : XXXXXX ← ログインIDを入力
$ Passwd : xxxxxx ← パスワードを入力
$ rm *
$ rm .*
これで、Ctrl+Alt+F7でグラフィック入力画面に戻って、ログインする。
Subディレクトリーは削除しなかったが、これで、ログインが可能になった。
多分「rm .*」でdotファイルのみ消去すればOKだと思うが、確かめる前にdotファイル以外のファイルも消してしまった。
動画再生ソフトやブラウザ等のPluginが動作しない可能性があるし、その再設定を含めて他にも設定をやり直す必要があるものもあるかも知れないが、再度インストールするよりは、はるかに楽である。
2012.05.18
最近は、FreeBSDはサーバーとして安定稼働させているだけで、あまり書くことがないので、デスクトップ環境として、ubuntu、puppyで色々と試みている。
最近、長年使っていたエプソンのインクジェット複合機が、頻繁に紙送りをミスるようになり、価格コムで安いが売れ筋ランキングが1,2位のBrotherのDCP-J925Nに買い換えた。そこで、ubunntuからも使えるようにプリンターとスキャナーの設定を行ったので、忘備録として下記に書いておくことにした。
1. プリンター
感想としては、とても簡単であった。Windowsより簡単かも知れない。
(1) ドライバーのダウンロード
- Brotherのホームページで、いきなり「ダウンロード」のページに行ってもWindows系のドライバーのみである。
- サポートのページに行くと、ページの右のほうに「OS毎の製品対応状況」というリンクがあるのでクリックし、現れたページで「Linux」をクリックする。クリックして現れたページでプリンタードライバーをクリックする(下図参照)。
次のページのDCP-J925Nのドライバーの表で、「簡易インストール」をクリックする(下図参照)。
ツールの使用方法が現れるので、ツールをダウンロードする。
(2) インストール作業
home内にtempディレクトリーを作って作業した。この中にダウンロードした「簡易ツール」のlinux-brjprinter-installer-1.0.4-1.gzが入っているものとして、記述を進める。
$ gunzip -d linux-brjprinter-installer-1.0.4-1.gz ・・ツールを解凍する
$ sudo bash linux-brjprinter-installer-1.0.4-1 ・・インストールを開始する
wget http://solutions.brother.co.jp・・・・・/driver.html ・・Driverのリストが取得される。
wget http://solutions.brother.co.jp・・・・・/driver_cupswrapper.html ・・cups driverのリストが取得される。
モデル名を入力してください。->DCP-J925N ・・モデル名を入力する
・インストールしますか[y/N]のメッセージがでるので”y”で答える。
・Driverのファイルをダウンロードして、インストール作業を行なっている画面が続いて、
Device URIを指定しますか?[y/N] ->のメッセイジが出るので”y”で答える。
下図のようにURIの一覧がでる。
URIに何を選べば良いのか、迷ったが10番を選んでEnterしたら、テスト印刷を実行しますか?[y/N]のメッセージが出たので、”y”を押したら、無事テスト印字ができた。
なお、別の機会で14番を選んでipアドレスを入れても、問題なく動いた。
2. スキャナー
(1) スキャンソフトXsaneのインストール
スキャンソフトのXsaneをubuntuソフトウェアセンターでインストールする。
(2) ドラーバーのダウンロード
下図の表のスキャナーのドライバーをダウンロードする。
(3) ドライバーのインストール
brscan-skey-0.2.1-3.i386.debとbrscan4-0.3.0-3.i386.debの2つのファイルをダウンロードしたら、それぞれに、ダブルクリックすると、ubuntuソフトウェアセンターが起動するので、インストールする。brscan4-0.3.0-3.i386.debの時は、品質がうんぬんとかメッセージがでるが、かまわず無視してインストールする。
(4) 登録
下記のコマンドを打つ。
$ sudo brsaneconfig4 -a name=netscan model=DCP-J925N ip=192.168.1.xxx
nameは自由に付けて良い。modelは正確に、そしてipは、予めプリンター/スキャナーに割り当てたipアドレスである。
なお、ipアドレスは、dhcp任せだと、変わる可能性があるので、staticに割り付けておくことが望ましい。(実は、dhcpで振っていて、一度動いたものが動かなくなり、混乱した)
(5) ファイアーウォールの設定
スキャン動作ではUDPの54925を使うので、ファイアーウォールを設定してある場合は、UDPの54925を開けておく必要がある。
ubuntuソフトウェアセンターで、「ファイアウォールの設定」を入れシステム管理メニューから起動して設定する(下図参照)。もちろん、ファイアウォールを設定していなければ不要である。
(6)スキャンのテスト
Xsaneを起動してスキャンすると、下記の図のように動作する。(クリックで拡大図)
Brotherだけかも知れないが、Linux系でも簡単にインストールできるツール類が、提供され始めたと感じる。無線LANで接続しているプリンター/スキャナーでも実に簡単になったものだ。
ただし、Windowsと共存するwubi環境下では、プリンターは問題なく動くが、スキャナーは動かなかった。原因の詳細は知らないが、プリンターのインストールでもライブラリーを延々と読み込んでいたので、スタンドアロン環境とは、違いがあるようだ。
誰か、Linuxに詳しい方がおられたら教えて欲しいと思う。
2012.03.29
ubuntu 11.10を古いPCに入れたが、その後幾つかのカスタマイズを施した。
1. USB Boot
古いPCなので、当然USB Bootができない。そこで、grub2を入れてUSB Boot非対応PCの救世主のplop bootを使うこととした。plop bootはWindowsでダウンロードしたのを解凍すると、Linuxというフォルダーができるのでその中のplpbt.binをWindowsのワークグループ接続でubuntuのHomeディレクトリーに持ってきた。それを/bootにコピーする。
# apt-get install grub2
# cp plpbt.bin /boot ← plpbt.binのコピー
# cd /etc/default ← /etc/defaultに移動しgrubを修正する
# vi grub
GRUB_DEFAULT=0
#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=0 ← この行をコメントアウト これで選択画面が標示される
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true
GRUB_TIMEOUT=10
GRUB_GFXMODE=640x480 ← 好きな解像度に設定
準備が整ったのでgrub.d内の設定ファイルを修正
# cd /etc/grub.d ← /etc/grub.dに移動
# vi 40_custom ← 40_customにMemory bootを追加し、画像も指定する
menuentry "USB Memory Boot" {linux16 /boot/plpbt.bin} ← USB Boot指定行を追加
起動時の背景画像を指定
# vi 05_debian_theme
WALLPAPER="/home/nakamura/Pictures/menu01.png" ← 背景画をフルパスで指定
# Next try to use the background image and colors specified by desktop-base.
if set_background_image "${WALLPAPER}" "${COLOR_NORMAL}" "${COLOR_HIGHLIGHT}"; then
exit 0
fi
文字、線色を指定
# vi 40_custom
# menu entries you want to add after this comment. Be careful not to change
# the 'exec tail' line above.
set menu_color_normal=dark-gray/black ← 文字と線色も指定
set menu_color_highlight=magenta/light-gray
grubをアップデートしてリブートする。
# update-grub ← grubをアップデートする
# reboot ← リブート
<
blockquote>これで下図のような選択画面が現れる。
2. ログイン画面の背景画の変更
起動選択画面の背景画の変更に加えて、ログイン画面の背景画も変更した。
/etc/lightdm内にあるunity-greeter.confを修正する。
# cd /etc/lightdm
# vi unity-greeter.conf
# xft-rgba = Type of subpixel antialiasing (none, rgb, bgr, vrgb or vbgr)
#
[greeter]
background=/usr/share/backgrounds/EOS.jpg ← この行で画像を変更して指定する
logo=/usr/share/unity-greeter/logo.png
これで、ログイン画面も綺麗になった。
3. Ubuntu Unityについて
ubuntu 10.04あたりからであろうか、gnomeのユーザーインターフェイスに変わって、Unityというユーザーインターフェイスが提供されてきた。
最初は、画面の小さいMobile用であろうと言われていたが、ubuntu 11.10では標準になっている。確かに初期の頃の欠点はだいぶ改良されて、アイコンなども美しい。
しかし、何かを起動するために3段階必要で、目的のオブジェクトが何処にあるのか直接には分からない。しかも重い。どう考えてもgnomeの方が優れていると思える。画面は綺麗だが、使い勝手は、後退しているように思えてならない。ubuntuは素晴らしいし、終にWindowsに変わる可能性が見えてきたと思っていたのだが、かつての歴史をまた繰り返し、Windowsがのさばりけ、何時かubuntuも消えていたとなるのか心配だ。
余談だがUnityで一番戸惑ったのは、Firefoxを起動した時メニューバーがどうしても現れないことであった。ネットで調べても分からなかった。ずいぶん経ってから、マウスのカーソルを画面の上パネルに近づけるとパネル上に現れるようになっていることに気がついた。(下図参照)
当然私は、gnome-desktopをSoftware Centerからインストールした。
インストールして、一旦ログアウトすると、ログイン画面のパスワード入力フォームの右上の歯車をクリックして、何時でも使用インターフェイスが選択できる。
2012.03.26
久しぶりにubuntuをいじりました。
2.5インチのUSB接続で30GBの小型の外付けディスクにubuntu 11.10を入れました。
これで、ubuntuを起動させたければ、USBから起動すればよいので、元々入っているWindows 7には全く手を付けずにubuntuが楽しめます。起動は多少もたつくが、起動してしまえばなかなか快適です。
さて、以前にBuffaloのUSB無線LANアダプターのWli-uc-gnpをubuntuで使う方法を書いたが、ubuntuの11.10になっても基本的には同じだが、多少異なる点もあるので、改めて書いておくことにしました。
lsusbコマンドで調べると下記のように認識している。
# lsusb
Bus 002 Device 004: ID 0411:019e MelCo., Inc. Buffalo WLI-UC-GNP Wireless LAN Adapter
lsmodで調べると、それらしいmodule名が見つからないので、GW-USMicroN-Gを挿して、modprobeをかけてみた。
# modeprobe rt2800usb
そしてlsmodを打つと
# lsmod
rt2800usb 22222 0
rt2800lib 48909 1 rt2800usb
crc_ccitt 12595 1 rt2800lib
rt2x00usb 20092 1 rt2800usb
rt2x00lib 48146 3 rt2800usb,rt2800lib,rt2x00usb
rt2800usbが現れたので、 WLI-UC-GNPに差し替えて再度modprobeを打つと、動き出した。
しめしめと、ここからが実際の適用である。
# cd /etc/udev/rules.d
# vi 70-persistent-net.rules
ここで、下記を追加
# USB device 0x0411:0x019e Melco(usb)
SUBSYSTEM=="usb", ACTION=="add", ATTR{idVendor}=="0411", ATTR{idProduct}=="019e", RUN+="/sbin/modprobe -qba rt2800usb"
次に
# cd /etc/modprobe.d
# vi wireless.conf ← 新規にwireless.confの名前のファイルを作る。そして下記を書き込んでおく。
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb $CMDLINE_OPTS; /bin/echo "0411 019e" > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id
再起動して、問題なく使用できる状態になることを確認した。
2012.03.13
FreeBSDのISO-IMAGEのダウンロードのディレクトリーには、CDRやDVDに書きこんで使うisoファイルとともに、USBメモリーに書きこんで使う、xxxxxx-memstock.imgがある。
習慣的にCDRを作成してインストールを行なっていたが、FreeBSD 9.0でUSBからの起動を行なってみた。
使用したのは、左の写真のようにmicroSDメモリーと小さなUSBアダプターである。もちろん、USBメモリーとして造られたのを用いても何ら問題はないし、より一般的なことであろう。
まず、既に立ち上がっているFreeBSDのマシンのUSBポートに接続して、da0として認識されることを確認した。次に、FreeBSD-9.0-RELEASE-i386-memstick.imgをダウンロードして、収納したディレクトリーで下記のようにしてインストル用メモリーを作成した。
# dd if=FreeBSD-9.0-RELEASE-i386-memstick.img of=/dev/da0 bs=1m
ここで、bs=1mとして、ブロックサイズを1MBとしたが、約1分30秒ほどで作成が完了した。
bs=10240として、ブロックサイズを1KB程度とすると、5分以上かかってしまった。bs=10mとしても、1mの場合とほとんど変わらなかったので、bs=1mぐらいが適していると思える。
ともかく、簡単に作成できる。出来上がったUSBメモリーで、起動してみたがCDRなどより、立ち上がりが迅速でとても感じがよい。DVDドライブのトレーの開け閉めの煩わしさもなく、もっと早くからUSBにすればよかったと思うこととなった。
なお、Windowsでも作成ツールとしてddの機能を実行するdd for Windowsというフリーソフトと、Image Writer for Windowsがあるが、Image Writer for Windowsの方が作成時間も早くお勧めのようである。