2011.02.20
さる事務所で、PCが古くなったので新しいのに置き換えるのを手伝い、いままで使っていた古いPCを液晶ディスプレイも含めて一式頂いてきたので、ubuntuとWindows XPのデュアルブートにして色々と遊んでいる。
ところが、XPでは問題なく動くBuffaloのUSB無線LANアダプターのWli-uc-gnpがubuntuでは認識すらしない。ネットで色々調べてmediatekのダウンロードのページからドライバーソースを取ってきて、修正してmakeしインストールするが、全く動く気配がなかった。
諦めていたが、Manuelのだらだらブログに書かれていた方法を試すと、リブートする必要もなく動いた。ドライバーのコンパイルなどは一切必要ない方法で、簡単であり、下記に書き留めて置く。
なお、ubuntuではデフォルトでは、suでSuper Userになれないが、不便なので私のところでは、$ sudo passwd rootとしてrootのパスワードを設定して、suができるようにしている。
まず、/etc/udev/rules.d内にある70-persistent-net.rulesにwli-uc-gnpの記述を追加する(下記枠内の赤字部分)。
# cd /etc/udev/rules.d
# vi 70-persistent-net.rules
----------------------------------------------------------------
# This file maintains persistent names for network interfaces.
# See udev(7) for syntax.
#
# Entries are automatically added by the 75-persistent-net-generator.rules
# file; however you are also free to add your own entries.
# PCI device 0x8086:0x1019 (e1000)
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*", ATTR{address}=="00:0f:ea:b4:28:a
8", ATTR{dev_id}=="0x0", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*", NAME="eth0"
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="0411", ATTR{idProduct}=="019e", RUN+="/sbin/modprobe -qba rt2870sta"
次に/etc/modprobe.d内にnetwork_drivers.confのファイルを作り下記の赤字を書いておく。
# cd /etc/modprobe.d
# vi network_drivers.conf
-----------------------------------------------------------------------
install rt2870sta /sbin/modprobe --ignore-install rt2870sta $CMDLINE_OPTS; /bin/echo "0411 019e" > /sys/bus/usb/drivers/rt2870/new_id
さんざん悩んで、ubuntuで挿すだけで動くというPlanexのGW-USMicroNを買って使っていたが、Windows XPでは不安定で、XPではwli-uc-gnpと差し替えるという手間がかかる状況であった。
これで、ubuntuでもwli-uc-gnpが使えるようになり、スッキリした。それにしても、長々とDriverのコンパイルを行ったりしたのは、なんだったのだろう。
2009.12.07
まず、Synapticパッケージマネージャーで”xpdf-japanese”と”cups-pdf”をインストールする。
次に以下のようにリンクを貼る。
& su
パスワード:
# mkdir -p /usr/share/poppler/cidToUnicode
# ln -s /usr/share/xpdf/japanese/Adobe-Japan1.cidToUnicode
/usr/share/poppler/cidToUnicode/Adobe-Japan1
# mkdir -p /usr/share/poppler/cMap
# ln -s /usr/share/fonts/cmap/adobe-japan1 /usr/share/poppler/cMap/Adobe-Japan1
これで、日本語のpdfも表示される筈だが、アルファベット部分のみしか表示されない。
調べると、poppler-dataが入っていない可能性があることが分かり、以下のようにしてインストール。
# apt-get install poppler-data
これで、見事に表示されるようになった。
印刷に関しては、「システム」→「システム管理」→「印刷」と辿ると「PDF」の名前のプリンターができている。
Wordなどで印刷すると、HomeディレクトリーのPDFフォルダー内にpdfファイルが作られる。
2009.11.24
以前にUbuntu 8.10をUSBメモリーからインストールする方法を備忘録として書いた。
その後、アップデートマネージャで9.10まで版数は上がっているが、クリーンインストールしたくなって実行した。方法が以前と少し違うところがあるので、改めて記述しておくこととした。
1. 準備
準備は普段使っているWindows XPが乗っているデスクトップPCを使った。
(1) ubuntuはubuntu Japanese Teamのページから日本語版の最新の9.10のiso imageをダウンロード。
(2) インストール用のUSBメモリー作成ツールとして、unetbootinをダウンロード
(3) unetbootinはインストールする必要もなく、ダウンロードしたものを、そのままダブルクリックで起動。
a. Distributionでubuntuで9.10Liveを選択。
b. DiskimageでISOを選び、isoimageの場所を選択。
c. 最下段のTypeでUSB Driveを選び、Drive名が目的の
USBメモリーであることを確認。
OKボタンを押すと、進行状況の表示画面になり、途中で止まったように見えてハングしたかと思ったが、10分程度経過の後急に進んで終了した。
(注) 以前は出来上がったUSBメモリーを開いてファイル名の修正などが必要であったが、今回は必要ない。(修正したらインストールできなくなる)
2. インストール
インストールが終わっても、無線LANは修正が必要とのことであるので、有線のLANケーブルを接続しておく。そして、出来上がったUSBメモリーをMini 9に挿し、Power ONして”0″キーをチョンチョンと押し続けるとブートの選択画面が出るので、USBを選択してEnterキーを押すと、インストール画面になる。後はCDからのインストールと同じである。既にWindowsXPを16GBのパーティションを作って入れてあるので、残りの16GB部分にインストールした。
3. 修正作業
以前、問題であったサウンドは修正の必要もなく動作したが、無線LANは動作しなかった。
(1) 無線LAN
システム→システム管理→ハードウェアーマ・ドライバーと進んでBroadcom STA無線ドライバーを有効にする。
4. インストール後の設定
(1)以前の記述を参照
(2)デフォルトで入っているviは使い勝手が悪いので、vimに交換。
Mini 9の有線LANケーブルを外して再起動。今度は無線LANが働くので、自分の無線LANのアクセスポイント名を選んでPassword Phraseを入れ接続する。
2009.01.31
ubuntuのインストールは比較的簡単に終わることができたが、DellのInspiron Mini 9はHDDレスで、Flash Memoryを使ったSSDであるため、設定もしくは修整を行う方が好ましいことがある。以下に設定した内容を記す。
(1) Swapの停止
SSDのFlash Memoryは書き込み回数の寿命が10万回から50万回と言われており、不要な書き込みは行わないようにしたい。RAMは2GBに交換したので、Swapの必要性もない。
インストール時にSwap領域を確保しなければ良かったのだが、自動で割り振ったため、Swapを行うようになってしまっている。
そこで、/etc/fstabを編集してSwap領域のマウントの行頭に#を付けてコメントアウトする。
# /dev/sda5
#UUID=0da6389d-3ed9-4378-887d-fff480f52ba4 none swap sw 0 0
これで、rebootすれば、SWapはなされない。
(2) FirefoxのCacheもRAM diskを作って使用する。
まず、RAM diskをマウントするディレクトリーを作る。
# mkdir /media/ramdisk
そして、fstabに下記の行を追加するとRAM diskが確保される。size=64mは64MB確保することを示す。
/dev/shm /media/ramdisk tmpfs size=64m 0 0
そして
# sudo mount -a
とすると、RAM diskがマウントされるので、Firefoxを起動して、アドレス欄に「about:config」と入力。
動作保証対象外になります!と警告文が表示され[細心の注意を払って使用する]と書かれたボタンが現れるので、クリックして「新規作成」→「文字列」を選択し、それぞれ次のように設定する。
設定名:「browser.cache.disk.parent_directory」
値:「/media/ramdisk」
設定後はFireFoxを再起動して、完了する。
2009.01.12
最近、FreeBSDで書くことが無くなってきて、更新が滞っていた。
ところで、最近Net Noteと称する小型で安価なNote PCがASUS、HP、Dellなどから販売されたので、遊び道具にとDellのInspiron Mini 9を買ってしまった。4GBのSSDと512MBのRAMの一番安いモデルで39,480円であった。
やはり、メモリーとSSDは多くしたいと、Transcendの2GB(Transcend SODIMM DDR2 PC2-5300 2GB)とBUFFALOの32GBのSSDを買って交換した。
Mini 9はCDROMやDVDのドライブが付いていないので、USB接続の外付けのドライブを買ってきて、インストールすれば楽なのだが、インストールするためのみに外付けのCDROMドライブを買うのも能の無い話しなので、USBメモリーからインストールすることにした。以下はその手順である。
1. 準備
準備は普段使っているWindows XPが乗っているデスクトップPCを使った。
(1) ubuntuはubuntu Japanese Teamのページから日本語版の最新の8.10のiso imageをダウンロード。
(2) インストール用のUSBメモリー作成ツールとして、unetbootinをダウンロード
(3) unetbootinはインストールする必要もなく、ダウンロードしたものを、そのままダブルクリックで起動。
a. Distributionでubuntuで8.10Liveを選択。
b. DiskimageでISOを選び、isoimageの場所を選択。
c. 最下段のTypeでUSB Driveを選び、Drive名が目的の
USBメモリーであることを確認。
OKボタンを押すと、進行状況の表示画面になり、数分で終了する。
(4) USBメモリーのファイルに以下の修正が必要
a. USBメモリを開いて、「syslinux.cfg」という
ファイル名称を、「syslinux.backup」と変更。
b. isolinuxフォルダに移動し、この中の「isolinux.cfg」ファイル
の名称を、「syslinux.cfg」に変更。
c. 一番上のフォルダに移動して、「isolinux」フォルダの名称を
「syslinux」に変更。
2. インストール
インストールが終わっても、無線LANは修正が必要とのことであるので、有線のLANケーブルを接続しておく。そして、出来上がったUSBメモリーをMini 9に挿し、Power ONして”0″キーをチョンチョンと押し続けるとブートの選択画面が出るので、USBを選択してEnterキーを押すと、インストール画面になる。後はCDからのインストールと同じである。ubuntu以外にWindowsなどを入れる積りはないので、32GBのSSDを全部使用にしてインスートルを行った。
3. 修正作業
既知の問題として、無線LANとスピーカーから音が出ないことの修正を行う。
(1) 無線LAN
システム→システム管理→Synapticパッケージマネージャー と進んで
linux-backports-modules-intrepidをインストール。
なお、ubuntu Japanese Teamは問題を把握していたが、リリースのパッケージに修正版を入れられなかったようなので、次回リリースでは解決すると思われる。
(2) 音源ドライバー
/etc/modprobe.d内にあるalsa-baseを修正する。
「端末」を立ち上げ、
sudo gedit /etc/modprobe.d/alsa-base
設定ファイルが立ちあがるので、一行を追加
options snd-usb-usx2y index=-2
options snd-usb-caiaq index=-2
options snd-hda-intel model=dell ←ここに、この一行を追加!
# Ubuntu #62691, enable MPU for snd-cmipci
options snd-cmipci mpu_port=0x330 fm_port=0x388
保存して終了する。
Mini 9の有線LANケーブルを外して再起動。今度は無線LANが働くので、自分の無線LANのアクセスポイント名を選んでPassword Phraseを入れ接続する。