2010.04.17
Clamav-0.96版へのupdate (はまってしまった)・・・(mail)
最近、FreeBSDのサーバーは、安定に稼動してしていることもあり、放置状態である。
ところが、メールのウイルスチェックに使っているClamavの版数が、古くなって稼動していないことが分かったので、0.96版にアップデートした。
(1) Portsを最新版にする
Portsのupdateは以前にも書いたが、updateが出来る準備が既に出来ていれば、
# cvsup -g -L2 /etc/ports-supfile
で同期が始まる。
(2) Clamavの最新版のインストール
Portsが最新版になったら、
# cd /usr/ports/security/clamav # make WITH_MILTER=yes clean # make deinstall # make WITH_MILTER=yes install
(3) はまり込んだこと
これでclamavが最新版になるので、再起動すれば良い積りであった。
# cd /usr/local/etc/rc.d # ./clamav-clamd restart # ./clamav-freshclam restart # ./clamav-milter restart
ところが、自分宛のメールを出して確認しても、下記がメールヘッダーに表示されない
X-Virus-Scanned: clamav-milter 0.96 at uls.fam.cx X-Virus-Status: Clean
clamavの再インストールから、終にはsendmailの設定ファイルのsendmail.cfまで作って再起動したが、メールにX-Virus-・・・・ が入らない。
(4) やっと解決
全く分からず2日ほど手こずった。 しかし、色々調べて行くと、Clamavの0.95版?以降では、/usr/local/etcにmilterのコンフィグファイルが、clamav-milter.confとして独立しているのが判明。ここで設定したコンフィグファイルの内容を以下に示す。
MilterSocket /var/run/clamav/clmilter.sock MilterSocketMode 660 FixStaleSocket yes User clamav AllowSupplementaryGroups yes PidFile /var/run/clamav/clamav-milter.pid TemporaryDirectory /tmp ClamdSocket unix:/var/run/clamav/clamd.sock AddHeader YES
修正したのは、”MilterSocketMode 660″, “TemporaryDirectory /tmp”と “AddHeader YES”だけであった。
AddHeader YESがないと、メールにX-Virus-・・・が入らないのである。
もちろん、”AddHeader YES”がなくてもメールチェックの動作に問題はないが、メールヘッダーに入らないと、メールを見ただけではclamavが利いているかどうか分からない。
また、ClamdSocket unix:/var/run/clamav/clamd.sockもsendmailの設定内容とファイル名が一致することは注意を要する。
(5) その他
今まではディレクトリーの/var/db/clamav内にサブディレクトリーがあり、データベースを構成していたが、今回の版数のclamavではDBは単なるファイルになったので、再起動の前に、古いDBは削除しておいた方が良いようだ。
# cd /var/db/clamav # rm -fr *
そして、DBファイルを創生するため初回は次の順序で起動する。
# cd /usr/local/etc/rc.d # ./clamav-freshclam restart # ./clamav-clamd restart # ./clamav-milter restart
これで、再起動して無事起動でき、メールにもX-Virus-・・・が入るようになった。
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